意味で用いられるから、それを単に「日本の音楽」といいかえるだけではすまされない。
日本音楽はまず第一に「日本文化の一環としての音楽」と理解されるべきであるが、それでもなお解釈に幅がある。
もっとも広義には今日の日本の西洋音楽をも含めていうこともある。
しかし、もっとも多用されるのは最狭義で、西洋音楽を除き、近代の西洋音楽輸入開始以前からの伝統をもつ、ないしはその伝統に根ざした音楽をさしていう。
西洋音楽が除外されるのは、それがやはり西洋文化の所産であり、規範が依然として西洋にあるからである。
ここでは、より多用される最狭義を採用する。その観点からすると、ある音楽様式が日本音楽であるためには次の3条件が必要である。
〔1〕その様式が相当に長期間にわたって日本で行われてきたこと、〔2〕その間になんらかの意味で独自の発展がみられること、〔3〕日本的感性でとらえて日本独自のものと感じられること。